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ジョジョ&犬好きフリーライターのフィギュアレビューブログ。お仕事随時募集中。Twitterもシクヨロです。
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『新ビバリーヒルズ青春白書』の登場人物がクズばかりな件 

「ドナちゃん、ワーオです」「でやんす」「ちょい待ち」「ディラン……マッケイだ」等の印象的フレーズ(最後はちょっと違う)で人気を博した海外ドラマ『ビバリーヒルズ青春白書』。その8年ぶりの新シリーズとなる『新ビバリーヒルズ青春白書が現在NHK教育テレビにて土曜22時から絶賛放送中です。

長いブランクを経て制作された続編というのは得てして失敗しがちですが、ビバヒルの場合は旧シリーズの持ち味がしっかり受け継ぎ、その上で現代ならではのテーマを盛り込んだ良質のドラマに仕上がっています。

ビバヒルらしさ満点の『新ビバヒル』

「旧シリーズの持ち味」……すなわちビバヒルの特徴といえば以下のようなものが挙げられます。

  • ありえないほどリッチでセレブリティあふれた生活を送る若者像
  • 昼ドラもかくやと言わんばかりのドロドロした人間関係
  • 些細な誤解や嘘が大ごとに発展するエキサイティングなストーリー展開
  • 性格に難があり、特にシモ関係にだらしない登場人物

いずれもビバヒルをビバヒルたらしめる上で欠かすことの出来ない要素ですが、これらは全て『新ビバヒル』でもしっかりと受け継がれています。

中でも「登場人物の性格設定」については旧シリーズに輪を掛けて”ヒドく”なっており、平たく言うとどいつもこいつもクズばかり。まだ話の途中だからというのもあるのでしょうが、毎度毎度「なんでそんなことするの?」の連続です。

登場人物紹介

どんだけドイヒー揃いかという説明も兼ね、主要キャラクターの簡単なあらましを紹介しておきます。「見たいけど途中からじゃ何が何だかよくわからない」という方も、これと公式サイトのあらすじさえ読めば、ある程度の状況は把握できるはず。

【アニー・ウィルソン】
主人公の片割れの女の子。兄であるディクソンと血縁関係はない。普段は良い子だがキレると手が付けられなくなり、友達に面と向かって「あんたの彼と寝たわ。”終わった”後、彼があんたの悪口ばっかり言うから困っちゃう」などと根も葉もないデタラメを言い放つ(本当は処女)。1stシーズン最終話で起こした轢き逃げを隠している。

【ディクソン・ウィルソン】
主人公の片割れの男の子。幼い頃ウィルソン家の養子になった面白黒人。付き合った彼女に情事を隠し撮りされて学校で放映されたり自殺されかけたりと災難続きだが、本人は割とイイヤツ。でも別れた彼女に「本当の自分を隠して付き合ってた。お前の趣味なんか全然理解できん」と言っちゃうのは男らしくないと思います。

【アーイン・シルバー】
ディクソンの項で触れた”彼女”。外見は登場人物の中で一番可愛いが(主観)、上述の通りやることが突拍子もない電波女。ただ言動に関しては双極性障害(躁鬱病)を患っているためやむを得ない部分はあるし、男女関係以外の部分については比較的ノーマル(他がアブノーマルすぎるともいえる)。ちなみにこの子が自殺未遂をするエピソードは旧シリーズ主人公のブランドン(ジェイソン・プリーストリー)がメガホンを取った。

【ナオミ・クラーク】
男好きのブロンド娘。一見単なる尻軽女だが時折純情な一面が垣間見られ、その実は寂しがり屋の乙女であることを伺わせる。だが純真ゆえに信頼する姉(絵に描いたようなあばずれ)に騙されてアニーの裸写真を学校中にバラ撒くなど、やることがえげつない。

【リアム・コート】
アニーに「寝たわ」と嘘をつかれ罵詈雑言のダシにされたナオミの元彼。クールな一匹狼。

【ナヴィド・シーラーズィ】
ポルノ界の大物プロデューサーを父に持つオタクジャーナリスト。彼女が元彼の子を妊娠・出産しても変わらぬ愛を贈り続ける、このドラマ唯一の良心。女性に縁のない童貞生活を送り続けたせいか嫉妬深い一面を持つが、枯れ果てた砂漠で見つけたコップ一杯の水を独占しようとする彼を責めることなど、誰にもできないだろう。

【エイドリアナ・テイト=ダンカン】
ナヴィドの彼女。売れない女優をしている。元薬物中毒者で、その頃付き合っていた男との間に子供をもうける。更生して常識人となったが、自分と元彼(子供の父親とは別)が仲良くすることを快く思わないナヴィドの嫉妬心を責めておきながら、自分はその元彼に心が傾きかけている。わからなくもない心理だが、残酷。

【ケリー・テイラー】
旧シリーズでもおなじみのビバヒルヒロイン。ディランと結ばれ子供をもうけるも、なんやかんやで別れたらしくスクールカウンセリングの仕事をしながら一人で子供を育てている。相変わらず男性にはオープンな性格のようで、現在は主人公の父親とフラグを立てつつある。

……こうして書き並べてみると、男は案外「まとも」。女子がおしなべてヒドいとわかります。

「修羅場」好きにオススメのドラマ

ホラー映画だったら真っ先に殺されそうな奴らの一挙手一投足をニヤニヤ楽しむためのドラマ、それがビバヒル。もちろん他にも様々な魅力が詰まった作品ですが、一番の見所はやはり登場人物同士が繰り広げる泥沼の愛憎劇に他なりません。

思わず「オイオイ」と突っ込みを入れたくなるようなありえない展開も散見されますが、そこもまた魅力のひとつ。この手の作品はひとりより大勢で観たほうがより楽しめるので、Twitterなどで実況しながら観るのもオススメですね。

というわけで、どなたかこの僕とナヴィドの魅力について心ゆくまで語り合いませんか!?



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ドラマ『世にも奇妙な物語 21世紀 21年目の特別編』視聴感想 

録画しておいた『世にも奇妙な物語 21世紀 21年目の特別編』を見ました。例年春スペシャルは3月頃放送していたと思いますが、今年は震災の影響で延期されていたみたいですね。

以下ちょっとした感想でも。あらすじは公式サイト掲載のものです。

◆『ドッキリチューブ』
真壁洋輔(坂口憲二)はドッキリの映像をインターネットで配信する「ドッキリチューブ」の主催者。真壁はアクセス数をのばすために、常に刺激的な映像を求めるのだったが、自身にある恐怖が襲いかかる…。

要は他人を陥れて面白がってるヤツが同じ目に遭うという話。ドッキリチューブのモデルはニコニコ動画。特にひねった展開もなく、かといって怖くもなくてつまらなかった。「こういうネタやればお前ら盛り上がるんだろ?」的な思惑が見え隠れするのも嫌い。同じドッキリオチならデヴィッド・フィンチャーの『ゲーム』のほうがまだ面白いです。

原作があるようですが、原作は多分もっと面白いんじゃないかと思います。

◆『分身』
田崎守(大森南朋)はお見合いで志保(杏)と結婚。しかし守は志保が本当に幸せなのか疑問を抱くようになる。そこで守は、インターネットの掲示板で志保の本心を聞き出そうと、架空の人物になりすまし、志保とメール交換をするのだった。

自分の嫁に他人の男のフリしてメールを送ってたら最後はバーチャルとリアルが入れ替わって自分が消ちゃったという話。近しい相手の心中は誰しも気になるものですし、それを他人になりすまして確かめるというのは割と誰でも思いつきそうな行動なので身に覚えがある人も少なくないのでは?自分も似たような事をされた事が……。

今回はこれが一番面白かったかな。あんな良く出来た奥さん、陰湿極まりない主人公には勿体ないので最後はある意味ハッピーエンド。

◆『通算』
定年間近の刑事・山岡武(松平健)。最後の花道を飾るところだったが、何と出勤回数、などあらゆる数の通算が祝われる世界に迷い込んでしまい…。

逮捕回数100回を祝ってもらえると思ったら実は一回だけ冤罪でカウントされておらず、その冤罪事件の犯人が自分だったので100回目は自分自身を逮捕して文字通り「最後の花道」を飾る話。

なんか感動系の締めくくり方をされているけど、実は今回の5作品の中でこの主人公が一番酷い事してますよね?いくら娘のためとはいえ他人の人生無茶苦茶にして……すみませんじゃすみませんよ。っていうか本当に済まないと思ってるんなら娘が助かった時点で自首しろよと思いました。

でも出演者が好きな俳優ばかりで演出もユニークだったので結構楽しめました。マイケル富岡、久々に見たけどこの人ヤキソバンの頃から全然変わらないね。

◆『缶けり』
藤村幸子(永作博美)が小学生の時、神社の境内で缶けりをして遊んでいると、友人の1人が行方不明に。その後友人は境内近くの井戸で遺体で見つかった。そして30年後、亡くなった友人の姿を見たという知人が次々と不審死を遂げるのだった…

小さい頃、自分達の行った軽いいじめがきっかけで事故死した男の子が大人になってから仕返しにくる話。主演は”ミセス世にも奇妙”永作博美。この人ほんとしょっちゅう出てますね。

ヘタレなのでホラーってあんまり好きじゃないんですが、これは全然怖くなかった。そしてそれが致命的。今の地上波放送ではこれが限界なのか……。

◆『PETS』
犬のサクラ(谷村美月)は飼い主の桃子(国仲涼子)と平穏に暮らしていたが、桃子に彼氏ができて以来サクラはそっちのけ。そしてさらにサクラに悲劇が起こる。何と桃子はサクラを捨てるのだった。

バカな飼い主を持つとペットも苦労するよねって話。彼氏は犬をナンパの道具としか思ってない上に彼女(国仲涼子)を妊娠させた挙げ句トンズラするようなどうしようもないろくでなしでしたが、それに騙された、ならまだしも承知で付き合い続けた彼女も彼女なので別に同情はできない。良い話でもない。

今回の5つの話に出てくる主人公は基本的に全員同情できない(この話の場合は犬の方が主人公ですが)。何の罪もない男(女)が不幸な目に遭うという不条理感が世にも奇妙な物語の魅力のひとつだと思うので、出来ればそういう話も欲しかったです。

総評すると「極端に酷いと思うエピソードはないが、取り立ててイイ!と思えるエピソードもない」といった感じでしょうか。つまり普通。でも元々大して期待していなかったので個人的にはそれなりに満足してます。



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新春ドラマ『味いちもんめ 2011年スペシャル』視聴感想 

先日放送されたSMAP中居正広主演のスペシャルドラマ味いちもんめを見ました。

ドラマに限らず「長いブランクを経て制作された続編」というのは、今ひとつパッとしない出来に終わる事が少なくありません。作風が時代と合わなく(早い話が古臭く)なっていたり、逆に時流への迎合を意識しすぎるあまり作品としての持ち味が薄れてしまったり…理由は様々ですが、いずれにせよ「作らない方が良かったんじゃ…」といった蛇足感を覚えるケースが多々見受けられるのは確かだと思います。

そのため今回のドラマについても正直、内容に関しては全く期待していませんでした。お金払って見るわけじゃないからつまらなくても腹は立たないし、とりあえず見るか、と。そんな風に考えていました。

しかし、いざ見てみるとそんな考えを持っていたことが申し訳なくなるぐらい質の高い作品に仕上がっていました。

展開はベッタベタながらも涙あり笑いありでうまくまとまっていましたし、時事ネタ(ささやき女将)や若いゲスト陣も違和感なく作品世界に溶け込んでおり、オールドファンの囲い込みを狙っただけの浅い作りになっていなかった点は非常に好感が持てました。さながら同窓会的なノリで、レギュラー陣が一様に楽しんで演技していたのも良かったですね。特に柳沢慎吾のはしゃぎっぷりといったらもう(笑)。

主題歌「ら・ら・ら」の使い方も見事で、過去の映像がインサートされるシーンは懐かしくて涙が出そうになりました。辰巳琢郎、そういえば出てたなぁ。

中居くんの演技も相変わらず良かったです。教えを請う側から与える側に回ったばかりの「元・新米」という難しい役どころをうまく演じていました。彼は普段のおちゃらけたイメージとアイドル故の先入観から過小評価されがちですが、実はかなり達者な俳優だと思います。伊橋悟や灰原達之(ナニワ金融道)のような二枚目と三枚目が同居したキャラクターはまさにハマリ役。

タレントやアイドルとしての中居くんに対しては特別な感情は持ち合わせていませんが、「俳優としての中居正広」の事は大好きで、ファンと言ってもいいかもしれません。

 

ともあれ非常に面白いドラマでした。視聴率についてはわかりませんが、少なくとも内容的には大成功、といっても良いのではないでしょうか。いずれまた続編が制作されることを切に願っております。



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『松本人志のコント MHK』を見ました 

昨日NHKで放送されたダウンタウン松本人志の一人コント番組松本人志のコント MHKを見ました。

ひとつひとつのコントについて感想を書こうと思っていたのですが、正直あまり理解できたとは言い難く…映画『しんぼる』も同じように今ひとつ楽しみどころが掴めなかったので、近年の松本氏の作風が自分には合わないのかもしれません。「七ヶ月間地獄やな…」「国宝の扱い、雑!」「おじいちゃんの形見のライトセーバー」など、クスリと笑える部分もあるにはあったんですけどね。

かつて『ごっつええ感じ』がスペシャルで復活した際はあまりの低視聴率に「テレビで面白いことはもう出来ない」と嘆いていましたが、今回はどれぐらい取れたんでしょうか。自分はオンタイムでは裏でやっていた金曜ロードショーのカイジを見て、こちらは録画して見たのですが。

ちなみにカイジはカイジであんまり面白くなかったです。とにかく展開があまりに急すぎてさしずめ「忙しい人のためのカイジ」といった風情。原作を知らなければそれなりに楽しめるのかもしれませんが、無理矢理詰め込むぐらいなら限定じゃんけんだけで一本作った方が良かったんじゃないでしょうか。船井@山本太郎の出番がもっと見たかったです。

しかしまあMHKにしろカイジにしろ、テレビで見る分には十分なクオリティだとは思います。もっとつまらない作品なんて掃いて捨てるほどありますし、少なくとも時間を無駄にしたとは感じませんでしたから。

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『キャッツ&ドッグス 地球最大の肉球大戦争』を観に行きたい 

キャッツ&ドッグス 地球最大の肉球大戦争(※音量注意) [公式サイト]


先月から公開されている『キャッツ&ドッグス 地球最大の肉球大戦争』という、タイトルの通り犬と猫がいっぱい出てくる映画でうちの愛犬と同じジャーマン・シェパード・ドッグがメインキャラの一人、いや一匹を務めています。

しかも日本語吹替版の声は浪川大輔が担当。最高です。素晴らしすぎます。上記の公式サイトにアクセスするといきなり流れるPVで声が聞けるので是非浪川シェパードを堪能してみて下さい。他にも子安声のビーグル犬とかも出ます。

シェパード犬オーナーとしては観に行かない手はない映画ですが、この作品実はシリーズ物でして、これが二作目なんですよね。一作目を観てないのでどうせなら観てから行きたいなぁ…と思ってなかなか行くタイミングがありません。恐らくうちの両親も観たがると思うのでDVD(BD)待ちでいいかなとも思ってますが、いずれにせよそのうち観る予定です。


ちなみにシェパード犬オーナーが「絶対に観ない方がいい映画No.1」はウィル・スミス主演の『アイ・アム・レジェンド』だと思います。自分は「シェパード犬が出る」というだけで観てしまい、大後悔しました。ある意味、最大級の地雷映画です。

もうだいぶ前の映画になるのでネタバレしちゃいますが、中盤あたりに主人公(ウィル)のパートナーのシェパード犬がバイオハザードでいうところのT-ウィルスみたい(というより割とそのもの)なウィルスに感染して主人公が涙ながらに絞め殺すシーンがあるんです。散々主人公との交流や絆が描かれた末の出来事だっただけにショッキングでした。

凶悪な殺人鬼でも犬と子供はまたいで通るハリウッドにしては珍しい展開ですが、やはり心情的には殺さないで欲しかった…というか殺すぐらいなら動物なんか出さないで欲しかった…というのが正直な気持ちです。

もっとも、それを差し引いて考えてもあまり面白い映画とは思えませんでしたけど。どうもあの手の宗教的なオチは釈然としません。BD版では別バージョンのエンディングが用意されているようなのですが、そのためにまたあの鬱なくだりを見直すのもヤです。もう内容忘れてるから最後だけ観ても多分意味わかんないし…。



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アメトーーク「グラップラー刃牙芸人」放送決定 

再来週6月17日の『アメトーーク』で以前プレゼン大会で紹介された「グラップラー刃牙芸人」をやるらしいです(今週のチャンピオンより)。
自分も一票投じたのでこれは非常に嬉しい!刃牙信者として楽しみにしてます!
やっぱり関根さんは出るんでしょうね。なんといっても漫画に登場してますから。
そういえば現実世界では鳩山さんが退陣されましたが、刃牙世界の波斗山首相の方はどうなるんでしょうか。
勇次郎にブチ殺されたりしたら笑うんですけど。かつて「友」「愛」を説いてパパの逆鱗に触れた天内氏のように。

それにしても今月はワクワクする出来事が多すぎますよ。
リボトライガンは発売されますし、figma憂は届きますし、トルネはバージョンアップで機能強化(3倍録画、追いかけ再生対応)されますし、スピッツのニューシングルも出ますし、そしてなんといってもうちの寧々さんとの新生活が始まりますし!

何俺もうすぐ死ぬの?


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映画『ハロルドとモード 少年は虹を渡る』鑑賞感想 

『ハロルドとモード 少年は虹を渡る』という40年近く前(1972年公開)の古い米映画を観ました。
ストーリーは過保護な母親への反発から狂言自殺を繰り返す19歳の少年「ハロルド」が、自分とは真逆の天真爛漫な生き方をする79歳の老婆「モード」と出会い、恋に落ち、成長していくという内容。

「少年と婆さんの恋愛譚」という一見マニアックかつハードコアなテーマに敬遠してしまう人も多そうですが、とても素晴らしい作品でした。「少年と少女」もしくは「少女と爺さん」という組み合わせの物語だったらここまでの名作にはならなかったと思います(そういうのは珍しくないですし)。

とにかくヒロインであるモードが非常に人間的魅力に溢れた女性で、「他人の車は盗む」「警官の制止は無視した挙げ句白バイをパクる」「街路樹が排ガスに晒されて可哀相だからと勝手に森に移植する」等々やりたい放題のファンキーババァなのですが、そういった部分も含め「何事にも囚われない、執着しない」という徹底的にフリーダムなポリシーにはある種のすがすがしささえ感じられます。
それと同時に自身の壮絶な過去(ナチの強制収容所で夫と死に別れたと思しき描写がある)についてはおくびにも出さない「強さ」も併せ持っており、ハロルドが恋心を抱くのも無理はないというか、自分が同じ立場でも似たような感情を抱いたかも知れません(※別に熟女好きではない)。
ハロルドからの愛のこもった贈り物をその場で海に投げ捨て、「これで永遠に無くさないわ」とはにかむシーンは彼女の魅力を端的に表していると思います。

ラストはモードが「80歳になったから」という理由で自殺を図り、笑顔でハロルドに別れを告げます。そこで今まで散々命を軽んじ、「死」を弄んできたハロルドが初めて愛する者の「生」を心から願うのですが…結末がどうなったかは、見てのお楽しみという事で(Wikipediaにはオチまで思いっきり書かれてるので注意)。

「車盗まれた相手が何故か全然怒らない」「警察がモードを逮捕する気がなさすぎる」「1日や2日で素人がジャガーを霊柩車に改造できるのか」等ツッコミ所もなくはないですが、それもまた味でしょう。ストーリーの根幹は大真面目ながらも全体的にコメディタッチで描かれているので、肩肘張らずに観られるのも良点だと思います。

人生を諦観した人、生きる事に疲れた人、夢が枯れ果ててしまった人には是非オススメしたい作品です。自分もどちらかというとハロルドのように根が厭世的な人間なのでこういう作品を観ると心が洗われます。


ちなみに今現在、ニコニコ動画にてフルで見られるようです(その1はこちら)。
コメントにもオチが書かれてるので非表示にするかダウンロードして観るといいかもしれません。もっとも、オチを知った所でつまらなくなるような類の作品でもないんですが。
(※追記 いつのまにか消されてました。今は1,500円でDVDが出ているので、そちらで気軽に観られます。)



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映画『ホッタラケの島 ~遥と魔法の鏡~』鑑賞感想 

2009年公開の3DCGアニメ映画『ホッタラケの島 ?遥と魔法の鏡?』を観てみました。
主題歌がスピッツじゃなければ恐らく一生観る事のない類の作品だったと思いますが…なかなか面白かったです。

ストーリーは幼い頃に母親を亡くした女子高生の遥(CV:綾瀬はるか)が「人がいつしか忘れ去り、ほったらかしにしてしまった幼い頃の宝物」を集めて作られた不思議な島「ホッタラケの島」に迷い込み、そこで出会ったテオという少年(CV:沢城みゆき)と共に母親の形見である手鏡を取り戻すため涙あり笑いありのドタバタ大冒険を繰り広げるという内容。

この作品最大の特徴ともいえるのがリアルタッチな3DCGによる作画なのですが、かつて全米を震撼させた某超大作RPGの映画版などと違いモデリング・アニメーション共に洗練されており、絵柄の好き好きこそあれ、少なくとも表情や動きといった部分に違和感を覚える事はないと思います。
個人的に主人公の遙は普通に可愛いなと感じました。
ちなみに遙さん、作中ずっと制服姿なのですが、短いスカートで跳んだり跳ねたりするので事あるごとにパンチラしまくります。
正直映画の内容よりそっちの内容ばかりが気になって気になって…
というのは半分冗談ですけど、隠れた見所のひとつにはなっています(家族連れで観に行ったお父さんは気まずかったかも…)。

それから主人公である遙役の綾瀬はるかをはじめ、母親役の戸田菜穂、父親役の大森南朋等、いわゆる「声優畑ではない」俳優のキャスティングが多く見られますが、これに関しても個人的には特に違和感なく受け入れられました。
みんなしっかり感情を込めて演技されています。
それに出ずっぱりのキャラクターの中で声優でないのは主演の綾瀬はるかぐらいなのでほぼ全てのキャストが非声優で占められている昨今の宮崎作品ほどの「アニメじゃない感」は受けません。
むしろ非声優による素朴な演技とみゆきち、うえだゆうじ、家弓家正ら実力派声優陣の力強い演技の間に生ずるギャップが独特の統一感のない雑多な世界観の形成に一役買っているようにさえ思えます。

最後に肝心のストーリー面について。
この手の作品は往々にして物を大事にしない消費社会への批判などといった社会風刺的なテーマが盛り込まれていたりするものですが、この作品の場合はそこまで重たいメッセージ性はなく、あくまでも「思い出は大切にしましょう」というミクロな視点での教訓に留められています。
それを「浅い」と感じるか「説教臭くなくていい」と感じるかは人それぞれですが話のスケールが大きくない分ストレートに心に訴えかけられるものがあり、個人的には「良い」と感じました。

よくよく考えると「おや?」と思える展開も散見されますが(結局金で人の心動かすのかよ!とか)、小難しい事を考えず、それこそ童心に返った気持ちで観れば笑える所は笑えて泣ける所は泣ける、いかにも娯楽映画らしい映画として楽しめると思います。
子供の頃あれほど大切にしていたのに今ではどこに行ったのかすらわからない物、誰しもひとつやふたつはありますよね。
たとえそれを取り戻す事は出来なくても、その「思い出」を取り戻させてくれる、良い作品です。

ちなみに自分の場合の「それ」は「アザラシのぬいぐるみ」。
ずっと大事にしていたのですが、犬を飼い始めてからすっかり忘れ去り、いつの間にかなくなってしまいました。
もしかしたらホッタラケの島にあるのかも……と思ったらなんだかあったかくも切ない気持ちになりました。

お礼


エヴァ緊急ニュース』様、
ぷちえう゛ぁ R-Style ローソン限定ver. アスカ(テスト用スーツver.)&マリ(プラグスーツver.) レビュー
ぷちえう゛ぁ R-Style ローソン限定ver. レイ レビュー
をご紹介頂きありがとうございます。

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『スナナレ』観ました 

録画しておいた、噂のドラマ『素直になれなくて』第一話を観てみました。
…巷で言われている通り、これ「Twitterドラマ」ではないですね。
よしんばネット上の繋がりをテーマにしているとしても、Twitterにしては「繋がり」の範囲が狭すぎ、深すぎ。
広く浅く、な関係性がTwitterの魅力だと思っている自分には違和感バリバリでした。
元々mixiを題材として企画されていたものを無理矢理Twitterに書き換えたのではないかと邪推してしまいます。
実際の所どうなのかはわかりませんけど…。

取り立ててつまらないとは思いませんが、取り立てて面白いわけでもなく、
出演陣にも興味を抱けない自分には特に見るべき部分のない作品でした。
ただツッコミ所が多いだけにつぶやきの肴としてはちょうどいいので、
そういう意味では良質のTwitterドラマと言えなくもありません。

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