ドラゴンクエスト 伝説の鎧リターンズ ~ロトの装備~ レビュー

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ドラゴンクエスト 伝説の鎧リターンズ ~ロトの装備~ レビュー 

商品名:ドラゴンクエスト 伝説の鎧リターンズ ~ロトの装備~
作品名:ドラゴンクエスト
発売元:スクウェア・エニックス
発売日:2012年2月上旬
価格:5,800円(税込)
原型製作:--
備考:--

ロトの装備

国民的RPG『ドラゴンクエスト』誕生25周年を記念して、1993年に発売された「伝説の鎧シリーズ・ロトの装備編」がリニューアルして復活しました。

伝説の鎧シリーズは「聖闘士星矢」を嚆矢とするクロス物ブームに便乗する形で発売された商品で、素体となる勇者の可動フィギュアに武器や防具を「装備」させて遊べるのが特徴。

ゲームさながらのシチュエーションが再現出来るという非常に魅力的なシリーズなのですが、発売された頃にはもうドラクエに親しんだ世代が玩具から卒業してしまっていたからか、売り上げ的にはパッとしなかったようです。当時はゲーム中に装備のグラフィックが表示されなかったため、「ロトと天空シリーズ以外の見た目を知らない」という人が多く、早々にネタが枯渇してしまったのも盛り上がらなかった一因でしょうか。

当商品はシリーズ第一弾「ロトの装備編」を現在の造形技術でリメイクしたもの。再販や復刻の類ではなく完全新規で作り起こされており、商品としては全くの別物です。



パッケージ

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マジックテープ留めのフタが付いたウィンドウパッケージ。旧シリーズは「いかにもオモチャ」といった感じのパッケージで、デザインは全く異なります。

セット内容

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>>フィギュア本体+ロトの鎧、ロトの剣、ロトの盾、ロトの兜、オプションハンドx4(右2左2)、マント、マント留め具x2

マントはギリギリまで仕様(素材や接続方法)が決まらなかったのか、パッケージのサンプル写真には一切写っていません。オプションハンドは開き手と武器持ち手が左右ひとつずつ。

全身


後ろ姿はマントを付けたままだと何が何だかわからないので外しました。旧シリーズのロトの鎧はプラスチック製でしたが、当商品はPVC製。メタリックブルーとゴールドで全塗装されています。また旧シリーズの「中の人」はDQIIの「ローレシアの王子」でしたが、今回は特に誰というわけでもないようです。

全高は約18cm
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figmaとプレイアーツ(改)のちょうど中間、S.I.Cぐらいの大きさです。スケール的には1/10といったところでしょうか。

装備を全部外せば素体状態にできます。
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一応見えない部分も造形されていますが、手首と足首がそのままなのでこのまま飾ることは考慮されていません。ソフビ素体として使えない事もなさそうですが、商品単価が高すぎてよっぽど投げ売りでもされていない限り実用的ではないと思います。

ロトの装備

トレフィグ「レジェンドアイテムギャラリー」の造形ととても良く似ているので比較画像を撮りたかったのですが、どこにしまい込んだのか見当たりませんでした。無念……。

ロトの剣 [Loto Sword]
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かつては「王者の剣」と呼ばれていた伝説の剣。時代と共に劣化したのか、IIでは店売り武器より弱い。

刀身には文字が刻まれており、柄の装飾も細かく塗り分けられています。
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アイテムギャラリーのロトの剣には赤い鞘がありましたが、当商品には付属しません。

ロトの盾 [Loto Shield]
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かつては「勇者の盾」と呼ばれていた伝説の盾。Iには登場しない。

保持する時は裏側の取っ手を持ち手に握らせます。
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持ち手に限った話ではないのですが、手首のダブルボールジョイントの手首側が異常にキツいので交換が非常に面倒。最初はドライヤーかお湯で手首を柔らかくして穴を拡げてやらないと取り付けられないと思います。

ロトの鎧 [Loto Armor]
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かつては「光の鎧」と呼ばれていた伝説の鎧。IIではHP回復効果こそ失われたものの、最強の鎧としての地位は健在。

当商品には鎧を飾る為の台座が付属しないため、上の写真のような状態で飾るには各自で台座を用意する必要があります(写真はfigmaベース+超像可動の短い支柱)。ちなみに旧シリーズには鎧を飾れる台座が付いていました。……なぜ無くす!?

取り付ける時は鎧をバラバラにして、手首・足首のジョイントを引き抜きます。R0111118
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着脱はそれほど難しくはないのですが、装着状態で梱包されているにもかかわらず説明書には「取り付け方法」しか書かれていないので外す時はちょっと戸惑うかもしれません。

足首を付け直すときは注意が必要です。脛アーマーが邪魔で思いっきり力を入れないと嵌らないのですが、ジョイント軸が長いので力を込めた拍子に折れる恐れがあります。

マントは薄手のナイロン製。
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留め具で肩に固定するのですが、これも取り扱いには注意が必要。写真を見て頂ければ判る通り、穴がすぐ破れます。撮影のために一回取り外そうとしただけで破れました。片方の穴が破れてももう片方の穴と両肩アーマーで保持することは出来るのですが、見た目が酷いことになるのでくれぐれもマントは引っ張らないように!

それから留め具自体米粒のように小さいので、紛失にも注意です。

ロトの兜 [Loto Helmet]
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かつては「オルテガの兜」と呼ばれていた……説もある、伝説の兜。盾同様Iには登場しないが、イラストの勇者が同デザインの兜を装備しているので「Iでは鎧に兜も含まれていた」と考えるのが自然。

内側に頭に固定するための凸パーツが接着されています。
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うちのはちょっと斜めに接着されていました。兜についての詳細はすぐ下で。

頭部

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サンプルではもっと目深に兜を被っているのですが、うちのは思いっきり押し込んでもこれが限界です。パーツの合いが悪いのでしょうか。

顔はなかなかのイケメンでしっかり「鳥山顔」ですが、ベタ塗りの肌でだいぶ損をしてしまっています。

フェイスガードは下げることができます。
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紋章の翼の間にスリットが設けられています。

兜を外し、前髪と後頭部を取り付けて兜を脱いだ状態を再現できます。
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旧シリーズはローレシアの王子のトレードマークであるゴーグル付きの帽子が付いていましたが、今回そういうものはナシ。個体差あるかもしれませんが、後頭部がやたら外れやすくて困ります。

各部

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PVC製なのでエッジのダルさやパーティングラインが目立ちます。塗装もキレイとは言い難く、結構あちこちに粗が。

一番気になるのは脇腹のヒンジ。
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いくらなんでも大きすぎです。もうちょっと目立たないように処理できなかったのでしょうか……。こういうデザインだと無理矢理解釈するしかありません。

可動

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首はボールジョイントx2。兜の有無にかかわらず襟部分が邪魔であまり大きくは動かせません。

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肩ボールジョイント+横開き。肩アーマーヒンジ可動。二の腕ロール軸。肘二重関節。手首ダブルボールジョイント。肩アーマーと篭手が邪魔であまり動きません。腕が真上に上がらないのが痛い。肩アーマーの接続部が縦ロールすれば良かったのですが……。

手首についてはロトの盾の項目でも触れましたが、手首側のジョイントがキツ過ぎます。そのくせ前腕部側のジョイントは緩いので「付けにくいのに外れやすい」という最悪の状態。そもそも篭手のせいでほとんど曲げられないので、ダブルである必要性が感じられません。

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股関節ボールジョイント。腿上ロール軸。サイドアーマーヒンジ可動。前後、開脚ともにそれなり。あまり脚を動かすとサイドアーマーが不自然に跳ね上がってしまうので見映えが悪いです。

ちなみに素体では腹部と腰にボールジョイントやロール軸が設けられているのですが、それらは鎧のせいで完全に死んでます。はっきりいって素体の関節は無意味。

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膝は二重関節。可動範囲は十分なのですが、保持力が弱めですぐ膝から崩れ落ちてしまいがち。そのうちヘタレてまともに立てなくなるかもしれません。膝に限らずこのフィギュア、全体的に関節が緩いです。

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足首横ロール+前後ヒンジ+横ヒンジの三重構造。つま先独立可動。ここだけ他社のアクションフィギュアと同等かそれ以上の可動範囲を誇ります。

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接地性は抜群。ただ他の部分が動かなさすぎて宝の持ち腐れになってしまっているのがなんとも……(笑)。

アクションなどなど


こんなポーズでも接地するのは素直にスゴイと思います。

以下の台座は他商品(プレイアーツ)付属のものです。

なんで台座付けないかなぁ……。

スク×エニ。

キンハクラウドとほぼ同スケールでした。

ゆうべはおたのしみでしたね。

スケールが違いすぎてこれではまるで幼女を(ry

総括

造形については一部気になる部分(脇腹ヒンジなど)はあるものの、細かい部分までしっかり作り込まれていて悪くありません。肝心の顔も塗り肌というのが残念ですが、概ね及第点。

問題は商品仕様そのものがあまりにもユーザー配慮に欠けていること。精巧に作られているが故に遊びやすさが犠牲になるというのならわかりますが、この商品に関しては意味もなく遊びにくい部分が多すぎます。

手首をダブルボールジョイントではなく球体ジョイントにして、マントの付け根を補強するか厚手の布に変えて、足首をもう少し下の方で外せるようにする。そして装備一式を単体で飾っておけるような台座を用意。それだけで遊びやすさ、プレイバリュー共に大幅に改善出来たはずです。

表情がひとつしかないとか可動範囲が狭すぎるとかはこの際どうでもいいです(良くないけど)。せめて、この手のトイとして最低限の水準は満たしてほしかった。普段フィギュアに興味ない方も手に取るであろう商品だけに、尚更ストレスなく遊べるものにしないとダメでしょう。

いっそスケールを1/12まで下げて価格を抑えると共に他社のアクションフィギュアを素体として流用出来るようにし、オプションセットとして他の装備品を順次リリースしていけば更に別の需要が高まったと思います……がそれについてはあくまでも個人的要望。

先にも述べた通り造形は良いので、装着系のトイではなく、ポーズを取らせて飾っておく半ディスプレイフィギュアとして考えるならばオススメです。一度飾って二度と触らないのであれば遊びにくさも気にならないでしょうし、なんだかんだいってもドラクエのまともなアクションフィギュアは今のところこれぐらいしかありませんからね。

散々文句ばかり書きましたが、これも愛の裏返しということで。天空の装備が出たら絶対買います。というか、出してください!


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