ドラゴンクエスト 伝説の鎧リターンズ ~天空の装備編~ レビュー

ジョジョ&犬好きフリーライターのフィギュアレビューブログ。お仕事随時募集中。Twitterもシクヨロです。
Top Page > トイ・フィギュアレビュー > スクウェア・エニックス > ドラゴンクエスト 伝説の鎧リターンズ ~天空の装備編~ レビュー

ドラゴンクエスト 伝説の鎧リターンズ ~天空の装備編~ レビュー 

商品名:ドラゴンクエスト 伝説の鎧リターンズ ~天空の装備編~
作品名:ドラゴンクエスト
発売元:スクウェア・エニックス
発売日:2012年12月23日
価格:5,565円(税込)
原型製作:--
備考:--

天空の装備

国民的RPG『ドラゴンクエスト』シリーズより、天空人の血を受け継ぐ勇者のみに装備出来ると言われる伝説の装備「天空の剣」「天空の盾」「天空の兜」「天空の鎧」と、それを装備した「勇者」のアクションフィギュア。

前弾「ロトの装備」の勇者はどこの馬の骨とも知れない謎の人でしたが、今回はオリジナル(昔)の伝説の鎧シリーズ同様、緑髪でおなじみ「ドラゴンクエストIV」の男勇者が選ばれました。

「ロトの装備」の近年稀に見る”ダメフィギュア”ぶりにシリーズ化はないだろうと思っていたので、何事もなかったかのように発売されて逆にビックリしました。しかも商品名が「天空の装備」となっており、今後も継続する気マンマン。

あらかじめ断っておきますが、今回も決して褒められる出来ではありません。「ドラゴンクエスト 伝説の鎧リターンズ ~ロトの装備~ レビュー」も併せてご覧下さい。



パッケージ

R0139605R0139608
ロトの装備はフタ付きのウィンドウパッケージでしたが、今回はフタ無し。こういうものは箱に入れて飾る人も少なくないでしょうから、統一すべきだと思うのですが。

オプション

R0139635
いつもはここでセット内容を紹介するのですが、本体以外の付属品がこれだけなので省略します。ちなみにロトの装備は手首の他に兜を外した状態を再現する髪の毛パーツが付いていました。

手首自体、ロトの装備付属のものと完全に同一(色が塗られていないだけ)です。

全身


ロトの装備もそうでしたが、プロポーションやデザインといった「枠組」部分は決して悪くないです。若干着ぶくれしてしまっていますが、クロス系トイの伝統と考えればこれはこれでアリ。ただどうせクロス着脱が楽しめる仕様にはなっていないので、中の人の体型を犠牲にしてバランスを取っても良かった気もしますが。

しかしPVC素材によるダルダル造形の前にはそんな要望などどうでも良くなってしまいます。上の写真を撮影後、兜の羽根がぐんにょり曲がっていることに気付きましたが面倒なのでそのままにしました。

一応装備を外せば素体に出来ます。

相変わらずこの状態で飾ることは考慮されていない……というか、首から下はロトの装備と全く同じです。違いは成型色と足首と、つや消しがあまり吹かれておらず全体的に表面が荒れていることぐらい。まさか悪化するとは予想外でした(笑)。

全高は約18cm
R0139633
素体が同じなので当然大きさも同じぐらい。そもそも素体がロトの鎧に合わせて作られているので、天空の鎧でバランスが悪くなるのもやむなしでしょう。

頭部

R0139645R0139648R0139650
だからベタ塗りの肌はやめろというのだー。顔立ち自体はまずまずの出来だと思いますが、塗装で大きく見映えを損ねています。前述の通り兜を外した髪の毛が付いていないので天空の兜は被りっぱなし。

天空の装備

天空の兜
R0139677R0139680
兜っていうか頭ですが。上でも書いたように、羽根のところが曲がって残念な状態になっていました。さすがに個体差だと思います。

天空の鎧
R0139669
鎧単体でディスプレイする台座は今回も用意されていません。フィギュアをディスプレイする台座すらないので期待するのが間違いかもしれませんが。

ロトの鎧と全く同じ仕様のため、脇腹のヒンジが異様に目立ちます。流石にここぐらいは改修するだろうと思っていたんですけどね……。

パーツ精度は劣悪の部類で、ロトの鎧がマシに思えるレベル。
R0139671R0139673
うちのは「肩アーマーがすぐ外れる」「背中の分割線がピッタリくっつかない」「左肩の接続ピンが癒着して鎧の左側が前後に分割出来ない」といった問題があります。ロトもそうでしたが、欠陥の大半はこの鎧に集中しています。

ロトの鎧との違いは胸と腰部分が分割されている点で、それによって胴体が横方向にロールするようになっています。
R0139641R0139705
デザインの都合なので改良といっていいのかどうかわかりませんが、当商品がロトの装備に勝る数少ない箇所ではあります。腰アーマーに胴回りのバランスを取るための腹部が付いているため、腰は動かせません。

天空の盾
R0139683R0139688
これもPVC製なのでグニャグニャですが、兜や鎧に比べればしっかり作られています。

竜の装飾は硬質素材で、丁寧に塗り分けられています。
R0139690

盾の両サイドは軸可動します。
R0139692

持つときはこう。
R0139694
ロトの盾と同様の持ち方ですが、盾の「持ち手」と手首が柔らかくなったので持たせやすくなりました。数少ない改善点のひとつ。

天空の剣
R0139698
これは刀身、柄ともに硬質素材で出来は良好。ドラゴンをあしらった独特のデザインが見事に再現されています。

細部の塗装も問題ありません。
R0139701
他の部分もこれぐらい力を入れてくれれば……。

持つときはこう。
R0139703
盾の項でも書いたように手首が柔らかくなって持たせやすさは向上しましたが、その分しっかり柄を握れず、ポーズによっては重力に負けて変な持ち方になってしまうのが難点。

アクションなどなど

相変わらず股関節とヒザ関節の保持力が異常に弱く、少しでも足を開こうものならすぐ大股開きになってしまうので棒立ち以外のポーズで飾るのは不可能と考えていいと思います。うちのは膝立ちすらできない有様。


今回も台座はプレイアーツのものを使用しています。まともに立てないならせめて台座ぐらい付けてください……。

ロトVS天空!夢の勇者対決!!超燃えるぜ!!!

……と普通なら盛り上がるところですが、こんな足腰弱いへっぽこ勇者ーズでは並べるだけで一苦労。ちっとも楽しくありませんでした。


もっと色々撮りたかったのですが、燃え尽きました。

総括

アクションフィギュアと考えず半固定のディスプレイフィギュアとして見ればまずまずの出来映えですが、それでも品質が劣悪なので手放しには褒められません。というか、これにポジティブな評価を下すことは日々舌が肥え続けるユーザーの満足度を高めようと必死で頑張っている他のメーカーの人達に失礼な気がします。

単純に出来が悪いだけなら「買わなければいい」で済みますが、スクエニの場合はなまじ自社作品の商品化権を囲ってしまっているせいで他社からドラクエやFFの造形物が出ることはなく、結果的にオンリーワンの存在になってしまっているので始末に負えません。

自分も含め、熱狂的なファンはどれだけ文句を言っても「ドラクエのフィギュア」というだけで買ってしまうものですし、特に現在はブームも手伝ってとりあえず関連商品を出せば売れる状態なのでしょうが、だからといってユーザーのニーズを一切考えないというのはいくらなんでも愛がなさすぎます。

よしんば足元を見て価格を吊り上げるならまだしも、いい加減な商品を送り出して「どうせ買うんだろ。買えよ」というのは見るべき足元が間違っていませんか。

決してオススメはできませんが、前述の通り「他の選択肢がない」商品なのでファンならばロトの装備ともども揃えておくというのもアリだとは思います。下手に弄くり回さず、素立ちで飾って遠目で眺めればそれなりに見映えは良いので、上の一連の写真を見て「いいな」と思ったら買っても後悔はしないと思いますよ。ただし過度な期待はしないように(笑)。

ちなみに現在のところ伝説の鎧リターンズシリーズとしての次弾の予定はないようですが、このシリーズや「ソフビキャラクターズ」に装着して遊べる武具を集めたコレクションフィギュア「ドラゴンクエスト レジェンドアイテムズギャラリー ウェアラブル」が2013年2月に発売されることが決定しています。

当シリーズも剣と盾だけは及第点のクオリティを維持しているので、装着うんぬんは忘れて「レジェンドアイテムズギャラリーの新作」として考えれば期待出来るのではないでしょうか。できればダウンサイジングして1/12スケール程度に収めてくれたほうが可動フィギュア好きには嬉しいんですけどね……(笑)。


【関連エントリー(カテゴリ別 ランダム表示)】

Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...
web拍手 by FC2 このエントリーをはてなブックマークに追加 ブログランキング・にほんブログ村へ

これを見ると、一回り以上昔のフィギュア完成度で止まってる感じがしますね。
ジョジョの超像可動シリーズをいくつも買ってしまうのも、
ひとえに高い完成度を誇るからなんですが、
その点、このドラクエものは遠く及ばないですね…。
[ 2012/12/30 09:25 ] [ 編集 ]
顔のダメさを見てまだ開けてないんですが、
まさか悪化するとは・・・。
目が腐った魚の目をしてますよね。

写真枚数の少なさに笑いましたが、
自分も枚数撮る自信が無いですよww
このレビューに関しては本当にお疲れ様でした!
[ 2012/12/30 12:43 ] [ 編集 ]
>>evtkさん

本当に時代錯誤も甚だしい仕様だと思います。
ドラクエというせっかくの上質な素材が台無しですからね。
超像可動とは違い、作品への愛情も全く感じられませんでした。
作る技術もやる気もないのなら、大人しく他社に製作を任せて欲しいのですが。

>>フミヒーサさん


ロトの装備は一応頭が差し替えられるのである程度ポージングの幅も広かったのですが
これに至ってはただでさえロクに動かせないのに
差し替えが一切出来ないので撮りようがなかったとも言えます(笑)。

立て続けに発売して同じ仕様というのならともかく、
半年以上の猶予があったにもかかわらず全く問題点を直さないどころか
部分的に悪化させているというのはある意味スゴイです(笑)。
[ 2012/12/30 13:38 ] [ 編集 ]
コメントの投稿